歌いながら仕事していた江戸の人たち
今日も引き続き『逝きし日の面影』（渡辺京二著）、第六章をよんで。
日本人て、真面目・勤勉･･･てイメージあるけど
江戸時代は、勤勉だけどもっと大らかに仕事してたらしい。
歌いながら･･･！
あ、ちなみに今日の記事は短めです☆
（写真：READY, SET, HIKE !!! -- American-Style RICE-PADDY FOOTBALL in OLD JAPANーflickr.com）
＊江戸時代じゃなくておそらく大正時代の写真です。イメージとして。
歌いながら仕事していた江戸の人たち
江戸の人々は、歌いながら仕事していた・・・
というエピソードがいくつか挙げられていた。
例えば、労働者が大勢で
材木をつり上げるときや
荷車をひっぱったりするとき、
かなりの時間大声で歌って、
そしてやっと数インチ動かす・・・
といった、ものすごく非効率な風に
労働していた、という光景がよく見られたようである。
今だったら「お前ら、遊んでんのか！」
ってとこですね。
実際「日本人は驚くほど怠惰だ」という印象をもった
欧米人もいた程であり、これは今からすると考えられない。
ただ、たぶんこれは言い過ぎということらしく
江戸時代の日本人も勤勉で働き者ではあった、らしい。
ただ、勤勉なだけではなく、それと「歌って仕事する」ことが
両立していたというのが面白いと思う。
効率よりも「楽しむこと」重視！
もちろん、黙々と体力の続く限り労働すれば
効率的には数段アップしたにちがいない。
にも関わらず、歌いながら仕事をしていたのは
「働く喜び」を確保するためだ。
つまり、働くことを
単なる労働＝貨幣を稼ぐためにやらざるを得ないこと、
ではなく、自主的に楽しんでするために
歌いながら仕事していた、というのだ。
ここでも、でてきた。
「みんなが楽しく暮らす」という江戸時代の暗黙のルール。。。
勤勉、という点では昔も今も変わらない日本人であるが、
江戸時代においては、
ただ強制されて黙々と働かされる、というニュアンスではなく
「働きたいときに働き、油を売りたいときには油を売る」
「自主的に楽しんで働く」
ということが全般的にはできていたようである。
先に例を出したような集団で働く肉体労働者だけでなく
他にも、例えばものすごく重い荷物を持ち運んでいるような、
傍目には重い苦役としか見えない労働をしている老婆でさえも
歌いながら上機嫌に仕事をしていた、という記述もある。
こうなったらもう、江戸時代の日本人は
「仕事を楽しむこと」のスペシャリストだったんじゃないか、
という気さえしてくる。
もちろん、近代化によってこの慣習は崩れ、
労働は、時間的にも金銭的にももっと管理された不自由なものになっていく。
これは時代の必然であり、
そうでなければ日本は近代化に乗り遅れていたことだろうけど
この江戸時代の悠長さ、少し思い出してもいいんじゃないかなぁ。。
私は今、主にデスクワークの仕事なんですが、
もともとじっとしていられない性格なので
２時間おきに発狂しそうになって屋上に逃げてますからね。
１日に10分でも「さぁみんなで歌いましょう！」みたいな
時間あったらいいよね。
なんて。
どうでしょう。。。
完全なる余談ですが。
わたし最近思ったんですよね、
「育休」の他に「恋休」とかあったらいいのにって。
この３ヵ月ほどで、大きな恋愛も失恋もどっちもしたんですが
いやー、ビックリするほど仕事が手につかなかったです。笑
こんなときは仕事するもんじゃないとつくづく思ったもんで。
「すみません、恋に落ちたんで１週間休みます！」
「すみません、フラれたんで１週間休みます！」
みたいな制度があったら、なんか楽しくないですか？
「あいつまた使ってるよー、恋多き女だな」とか
「あいつは失恋しても絶対恋休は使わないなー、仕事して忘れるタイプだな」
みたいなね。
はい完全なる余談でした。
あのね、ほんと久々の恋愛と失恋だったんですよ。
しかも34年間で最大級の。
えーと好きな人ってどうやって忘れたらいんだっけ。
誰か教えてください・・・
☆クリックしていただけたら嬉しいです☆
